ランドセル補助バック
次に生まれた商品も、やはりお孫さんの姿がきっかけでした。
まだ小さな体で、背中にはランドセル。
手には大きな荷物。
その姿を見て、「重すぎるな」「かわいそうだな」と、胸の奥が少し痛んだのですどうにかできないだろうか。
そうして思いついたのが、ランドセルに取り付けられる補助バッグでした。
ただ、ここで大きな壁にぶつかります。
日本で作る、ということ。
それは誇りでもあり、同時に現実でもあります。市場を見渡せば、他社の商品は上代2,000円前後。
私たちがどれだけ工夫しても、どうしても4,000円、5,000円になってしまう。
技術も想いも詰まっているのに、価格という数字だけが立ちはだかる。
正直、悔しかった。
でも、資金を投じて海外で大量生産する体力はありません。それでも――
「必要としている人がいるはずだ」
そう信じて、いちかばちか、ネットにアップしてみました。すると、少しずつ届きはじめたのです。
お客様の声が。「こんな商品を探していました」子どもが週に一度、体操服を持って帰ること。
それまでは学校に置いておかなければならないこと。
カバーごと簡単に脱着できて、そのままフックに掛けられるものが欲しかったこと。
そして、この補助バッグには、手持ちの部分があり、
上はファスナー仕様で出し入れがしやすく、
たくさん入ること。「すべての理想が叶いました」
「本当に完璧な商品です」
「下の子も欲しいと言っているので、また購入します」画面越しの文字なのに、胸が熱くなりました。
数字では測れない価値が、確かにそこにあったのです。子どもを想う気持ちから生まれたものが、
別の誰かの“困っていた日常”を、そっと支える。
それは、大量生産では生まれにくい、
人の目と、手と、心が通ったものづくりの答えでした。私たちは今日も、
「大変そうだな」から始まる気持ちを、
「よかったな」に変えるために、縫い続けています。
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